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河合正嗣さん、再び

今日も元気に登場。

昨日は、テレビの宣伝で一日中メールを書いていましたが

メールを回せなかったみなさん、ごめんなさい。

そして、番組を見てくれた皆さん、本当にありがとうございました。

メールとコメントに感想をくれたみんなさんにも感激です。

これから返事を書きますからね。

番組は、春のハイビジョンで放送したものとほぼ同じ内容でしたが

最後に付け足された部分も含めて、前回より少し重い内容でしたね。

僕も2回目だったはずなのに、予想以上に感じる物が多く、やたらと体が熱くなって汗が出てきました。


思ったことはいろいろあります。正嗣さんの絵のすごさ、語る言葉の重みもあるけど

でも、何よりもそこに見えてきたのは、正嗣さんに対する僕の生き方でした。


僕は正嗣さんと比べれば、体の状態もすごくいいし

体のことで追い詰められてないせいか、もっとのんきにあっけらかんと生きてるような気がします。

その点、僕が将来正嗣さんのようになったとき、いまと変わらず

しあわせだと言い切って生きていられるかと考えてしまいました。

でも、いまの元気な僕が、元気なままで考えてみたところで、答えが出るわけでもないし

それはそのときになってから向き合えばいいことだよね。

たぶん、そのときの答えは、いまの僕がどうやって生きるかにかかってるんじゃないのかなぁ。

正直言って、いざというとき、僕がどうなってしまうのか、それは楽しみだったりするんだけど

理想としては、まるで鈍感なやつみたいに

しあわせだと言いながら、こにくたらしく笑ってたいと思うよね。


過去の自分を振りかって、いまのいままで、僕は本当に体のことで悩んだことがないんだよね。

信じてくれない人もいるだろうけど、これがほんとにそうなんです。

それは周りの状況がそうさせたんだろうけど、いつも自分はしあわせだと思って生きてきました。

そこは、やっぱりいとこのお兄ちゃんがいたというのが大きくて

小さいときから、僕はお兄ちゃんが苦労した話を何度も聞かされてるし

もっと言えば亡くなったときの事も、僕は小さすぎて、あまり痛みには感じなかったんだけど

それが結果的には緩やかに現実を知ることにつながったような気がするんだよね。

目の前で亡くなっていったお兄ちゃんを目の当たりにして

寿命が二十歳と知っても、幼い僕には何の実感もなく、10年後の未来なんて、どこ吹く風。

そのころは目の前の楽しいことしか気にしてなかったような気がします。

それでも確実に僕の心にしみ込んでいた現実。

受け止める作業もなく、いつの間にかそれが当たり前と思って生きていたような思います。


それはさておき、お兄ちゃんの苦労を見てきた両親。

それがあって始めて、これでもかと僕を引っ張りまわして、いろいろ経験させてくれたんだと思います。

入院もさせず、なんだかんだ言いながら家で育てくれたこと。

八雲のころは病院にも毎日行ってたから、同じ病気の入院患者さんとは接点もたくさんあったし

みんなと比べたら自分がしあわせなことは、小さい僕にも十分過ぎるぐらい分かっていました。

家にいるから出来る経験が、その後途切れることなく続いていく僕は

函館に来ても変わらずに、入れないはずの高等部に入ってみたり

車椅子で登山に行ったことも、挫折はしたけど大学に入って何度も東京に行ったこと

その中で経験してきたキラ星のような思い出

他の人と比べたら、やっぱり僕はどう考えても、しあわせだと思うんだよね。

しかも呼吸器を使ってなかったおにいちゃんは早くに死んじゃったけど、僕には呼吸器があって

20って言われてたのが30も越えちゃってるし、パソコンがあるから生きがいもあるわけで

楽しすぎる毎日だから、悩む必要もなくいままで生きて来た気がするんだよね。

それはまだ僕が元気だから言えることかも知れないけど、元気じゃなくなったときにどうなるか

それが僕にとっての勝負みたいところもあるんじゃないのかなぁ。

この気持ちを守り続けていられるか、みんなから貰った愛情を全て注ぎ込んでも死守したいところだね。


また僕も歩けなくなったり、字が書けなくなったり、失ってきたものは多いけど

それすらあまり気にならなかったような気がします。

その点に関しては、あまり執着心がないというか

出来なくなったら、まぁ良いやってすぐにあきらめちゃてたきがします。

もちろん、それに変わるものや補う物が、すぐ横にあったというのもあるけど

僕は出来ないことにはすぐに見切りを付けて、さっさと次に行っちゃうのからね

そういうところも苦労しないでやってきた理由かもしれません。

こだわると逆につらいということもなんとなく思うんだよね。

たとえば大学に見切りを付けたときも、すでに英語を見つけていたし、英語はやめても

次にやることを見つけるのが早いというのか

生きるって結局アイディア勝負のところもあるのかも知れないね。

そして、確実に僕にも絵を書けなくなる瞬間はあると思うけど

そのときに僕はどうするんだろうと、番組を見て思っていました。


それにしても正嗣さんのアイディアはすごいね。

カーボン用紙はなかなか思いつかないと思う。

これも古い経験から引っ張ってきたアンディアなんだろうなぁ、きっと。

ただ絵はとっても厳しい感じになってきてると感じたんだけど

自分の納得の行くところまでがんばって欲しいなぁとせつに思いました。


人って足りない物があって当然だと思う。それは障害があっても無くても同じことだよね。

赤ちゃんで生まれたとき、人は何にも持ってないし、言葉も道具の使い方も何にも知らないわけでさ

それはひとつひとつ覚えていくことであって、そこにはたくさんの努力があって、成長の喜びもある。

それが人間だと思うんだよね。

それは大きくなっても同じことだし、病気の体でも変わりはしない。

もちろん、努力しても変わらないことは山ほどあるけど、努力すれば伸ばせる部分は

人間にはいくらでもあるんだし、それを見つけてがんばっていければいいなぁって思うわけです。

そのためには、捨て駒もたくさん打たなきゃいけないけど、それがまた楽しかったりする。

そこには無駄な努力がたくさんあって良いし、悩み苦しむことだって必要だと思う。

とにかく、そうやって生きていく中で、病気や怪我を含めて

人には持ってるものと、持ってないものが必ずあるわけで

色鉛筆で言えば、12色の色鉛筆もあるば、24色とか36色とかもあるんだけど

それで絵を書くとすれば、自分の持ってる色で何を描くかってことでしょう?

僕らみたいに1色ずつ色が無くなっていったとしても、まだまだ描ける絵はあると思うし

最後は、黒一色になっても、それでもまだ絵は描けると思うんだよね。


なんだか、番組の感想というよりも正嗣さんの生き様を目の当たりにして

自分はどうなの?という問いかけが先にありました。

たぶん僕は正嗣さんみたいに、あそこまではがんばれない気がするけど

僕は僕なりにいつもの、あっけらかんパワーで、違う光り方をしていきたいなぁと思うのでした。


ただ、がんばるのもよし!がんばらないのもよし!というのはあって

がんばる人が素晴らしくて、がんばらない人がいけないとは絶対に思わないんだよね。

しあわせとは何かっていうのもあるけど、がんばることのせつなさもすごく分かるし

手抜きするをしあわせもきっとあると思う。

そこは自分の選択だけど、自分にうそをつくこともつらいことだから、もちろんすごく難しいよね。

でも、理想としては、やっぱり適度の努力が喜びになるってことだろうから

ひとには、がんばって!って言ってあげたいし

それとおなじぐらい、がんばらなくても良いよ!って言ってあげたいような気がするんだよね。


とにもかくにも今後の正嗣さんに僕も大注目。

正嗣さんの光を感じて、僕は僕で、その光を反射させてみたいと思うのでした。

100号の絵、なんとか完成できればいいなぁ。


そういえば体のことなどで悩んだことがないって言ったけど、ひとつだけありました。

それは女の子のこと。これがまた病気のことにも絡んでくるので、

自分の中で、激しく向き合うこともあったよね。

でも、それは僕にとってかなり大事な経験になったと思うなぁ。

漠然としてた物が見えた瞬間って言うか、これが僕だ!って言う面白さを発見しました。

それ以来、僕の中で多くのことが劇的に変化したような気がするんだけど、その話はまた今度。


なんかねー、昨日からいろんなことを考えちゃってて、全然頭の回転が止まらないんだよね。

ちょっと頭が痛くなってきました。考えすぎると頭も筋肉痛になるみたいだよ。ふふっ

ということで、長々と失礼しました。いまからコメントを返しまーす。

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コメント

100号の絵、どんな絵になるんだろう?
見てみたいです。

投稿: やまみ | 2006.10.17 19:52

 はじめまして。

 河合さんの番組放送後に検索して、たどり着きました。
 のぶさんの日記とても励みになりました。河合さんの番組も、のぶさんの日記も、ものすごく私に感じるものがあったのですが、語彙力が無いのか、感じたことが素直に言葉になりません。なので、その感じた「気持ち」をそのまま受け止めることにします。ありがとうございました。

投稿: ごじゃえもん | 2006.10.18 01:47

>出来ないことにはすぐに見切りを付けて、さっさと次に行っちゃう

というのは、それだけの努力をできているからこそ、逆にさっぱりできるのかなと思いました。
のぶさんの考え方でだいぶ励みになりました。ありがとうございます~。

投稿: 涼 | 2006.10.18 04:08

やまみさん

100号の絵はテロの映像とDNAというか
ヒトの染色体を織り交ぜた物じゃないのかなぁ。
その辺は、目ざとく画面を見て読み取りました。ふふっ
僕も見てみたいなぁ。


ごじゃえもんさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
サイトのほうも覗きにいかせて貰いましたが
僕のことも紹介してくれたんですね。
とってもうれしいです。ありがとうございました。

感じたことを文章にするのは難しいですね。
僕もいつも苦労しています。
今回のこの文章も5時間かかりましたね。ふふっ
とにかく、感じてくれてありがとうございました。


涼さん

僕は努力して変わることは
しつこいくらいやってるんですが
無理と思ったら、すぐにあきらめてしまう感じです。
その辺の見極めが正しく出来てるかは微妙ですが
割と気分屋なので、あまり気にしないですね。
出来そうだと思ったら、またやってみたり
ずいぶん適当に暮らしてるような気もします。

今日のミスジャッジは明日また直せるのでね。
時間がたちすぎて失うものもあるけど
そういうもんだと思ってるのでそんなに気になりません。

投稿: のぶ | 2006.10.18 12:39

のぶさんはまだ目標はないって書かれたけど、「楽しんで絵を書く」「これからもいい絵を描いていく」って、それも素敵で立派な目標だと思うな~♪
大作を描くだけが画家の目標じゃないもの。
のぶさんはのぶさんらしく、のぶさんにしか描けない絵を描いていけばいいと思うな~。

ところで、私のブログに私が「京都の姉さん」と慕っている方がいるのですが(「Yさん」)、その姉さんが私のブログにのぶさんのことと、今回のNHKの番組のことについてコメントをくれました。
本当はこちらに書き込みしたかったみたいなんですが、ここのところパソコンの調子が悪かったみたいで・・・
お時間があるときに、私の「ロミオとジュリエット」の記事のコメントにある「RBCの後輩・・・Y」とあるコメントを読んでみてくださいね~。
今に絵も描いて欲しいそうだから・・・^^

投稿: マリーナ | 2006.10.19 10:17

マリーナさん

あ!ホントですね。楽しんで絵を描く!のも
目標になりますよね。全然気がつきませんでした。
僕は根が真面目じゃないので
やりたいことしかやらないし、楽しいことしか
がんばれないような気がします。
でも、そのパワーには結構自信もあるので
楽しい1本で、走りきりたいと思いま~す。
気づかせてくれてありがとうございました。

Yさんのことも教えてくれてありがとうございます。
もしかしたら、こちらのサイトも
調子悪かったのかもしれません。
「京都の姉さん」って、和菓子職人さんですよね。
前にマリーナさんが貰った和菓子の記事を見たとき
僕もプレゼントに良いなぁと思ったら
北海道は遠くてダメみたいでした。ふふっ
でも、本州の人にプレゼントする時には
良いかもーと思ってましたよん。

投稿: のぶ | 2006.10.19 13:52

番組制作者です。
ご覧いただき、どうもありがとうございました。
11月19日(日)午後2:00~3:28
NHK総合テレビで、再放送します。

投稿: 西川啓 | 2006.11.01 17:35

西川さん

ご訪問ありがとうございます。
そして、素晴らしい番組を作ってくださって
ありがとうございました。
ここに寄せられてるコメントのほかにも
メールなどでもらいましたが、みんないろいろ感じて
くれたみたいです。
再放送の報告もありがたいですね。
番組表を探してもなかったもので助かりました。

投稿: のぶ | 2006.11.01 22:40

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